森のダイヤモンド
寒冷地に分布し、マイナス20℃という環境にも耐える白樺に寄生するキノコの一種である﹁チャーガ﹂。
白樺には24種類のミネラル、多糖類、サポニン類、アミノ酸、有機酸など多様な栄養素が含まれています。
この豊富な栄養を持つ白樺のうち約20000本に1本という割合でチャーガは寄生します。そして、白樺の樹液を10~15年間という長い年月をかけて吸収し続けて生育し、最後には寄生した木を枯らしてしまうほどの生命力を持っています。先述の白樺の栄養をたっぷりと受け継ぎ、また、キノコ特有の成分も獲得したのが﹁チャーガ﹂です。
その希少性と健康における機能性から﹁森のダイヤモンド﹂とも称されています。
チャーガはそのほかのキノコ類にはあまりみられないβ-D-グルカンが多く含まれています。このβ-D-グルカンは、抗ガン作用を持つことで知られるアガリクス茸は水溶性のみですが、チャーガとは水溶性と不溶性の2種類のβ-D-グルカンが含まれています。チャーガに含まれる成分で近年注目を集めているのが、リグニンと呼ばれる水溶性の食物繊維の一種があります。本来、不溶性であるリグニンが、キノコ類に含まれる菌の作用によって水溶性に変化し、細胞内まで浸透するという不思議な性質をもった食物繊維で、ウィルス抗体のマクロファージを活性化する働きを持っています。この働きから抗HIV︵エイズ︶作用が期待され、抗エイズ薬としての研究が進んでいます。
これらの機能性成分に加えて、白樺にも含まれるミネラル類、ビタミン類、アミノ酸などと共に、SOD様物質、イノシトール、エルゴステロール、フラボノイド、サポニンなどのユニークな栄養素も含まれています