健康食品のブームの火付け役
健康食品において、1990年代にブームを巻き起こした「アガリクス」は、抗ガン作用があるとして「ガンが治った」などと宣伝され販売されていました。
しかし、抗ガン作用についての信頼できる科学的なデータは無いのです。では、なぜ「ガンが治る」などと言われたのかですが、それは、「アガリクス」に免疫賦活作用があるからです。免疫の働きを活発にし、結果として、ガンの発生予防や増殖が抑制される効果が期待出来るのです。
免疫に関する臨床試験によると、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という自然免疫の主要因子として働くリンパ球の一種が、アガリクスを摂取することで、増加したというデータなどがあり、免疫賦活作用に関しては確かなものであると言えます。
また、動物実験に限定すれば、東京大学医学部、国立がんセンター研究所、三重大学医学部、東京薬科大学において、アガ
リクスを含む15種類のキノコについて、抗ガン作用の実験が長期間にわたって実施され、アガリクスが残存率90%という結果で、最も抗ガン作用があるということが示されています。
前述のチャーガに比べて、β-グルカン含有量が少なくなりますが、国内での様々な研究から、信用性の高い「滋養強壮」成
分といえるでしょう